計測に用いられる機器類は調整が必要である
毎日料理をしていたら、はかりを使って材料を測定して使用することもありますが、毎日使っていたらこのはかりの値がだんだんとずれてくることもあります。実験や研究などに用いられる測定器や計測機器類も同様に、使用しているうちにだんだんと数値がずれてくることが指摘されているのです。そうなると、精密な測定結果を得ることができなくなってしまいますので、これらの測定機器類は定期的に点検されて校正して使われています。測定器の制度は実験の質に直接影響を及ぼしますので、研究機関などではこうした計測器の校正は欠かせません。では、どれくらいの周期でこうした計測器の校正を行っていくべきなのでしょうか。
調整に有効期限があるのかどうか
計測機器類の校正は計量などの精度を低下させないためにも不可欠ですが、その調整の周期については具体的に定められているわけでもあります。つまり、調整の有効期限については具体的に定められているわけではなく、その時点での結果を現状確認しているという状態だと言われます。したがって、1年後までこの調整結果が保証されるというわけではないということになり、基本的に有効期限はないのです。あくまでその時点で基準になる機器と比べた結果が示されているだけということになり、基幹的な保証というわけではありません。シンプルに言うと、チェックして調整した結果には有効期間はないため、どの時点で再び調整したらよいのか、その周期についてはどうなのかという疑問がわいてくると言えます。
どんなタイミングで調整を行うべきか
基本的に計測機器類を調整した後の次の調整までの周期については、ケースバイケースで、構成の回数が多ければ計測値の信頼性は高まります。しかし、費用や手間がかかってしまいますし、業者さんに調整に出した場合は、調整をしてもらっている期間その機器類が使用できませんのでとても不便です。けれども、調整の頻度を減らすと今度は測定の品質が低下してしまいますので、多くの場合には2年に1回くらいのペースで調整を行うことが多いと言われます。毎日よく使用する機器類であれば、それだけずれが発生しやすいですのでその場合は1年に1回、半年に1回など、ケースごとでチェックすることができます。このように、計測器の調整のタイミングについては、それぞれの機器の使用頻度によるともいえますし、それぞれの利用期間ごとの基準で定期的に行われていると言えます。このようなチェック体制が設けられていることで、その測定値の信頼性を保つことができ、正確性を維持できるのです。